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2008 年度 実績報告書

ポルフィリンを核としたシリカの構造制御と機能創出

研究課題

研究課題/領域番号 19850003
研究機関群馬大学

研究代表者

石田 真太郎  群馬大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90436080)

キーワードポルフィリン / シリカ / 有機-無機ハイブリッド / 機能性材料
研究概要

本年度はトリエトキシリル基を有するベンズアルデヒドとその誘導体の合成ならびにそれらの有機-無機ハイブリッドの調製を行った。主な成果を以下に示す。
■4-トリエトキシリルベンズアルデヒド(1)の性質の解明
これまで化合物1から対応するポルフィリンの合成に成功しているが、収率向上や1の汎用性を明らかにするためそれ自身の反応性について検討した。化合物1は空気中で徐々に酸化され対応する安息香酸を与えるが、その際に自身のブレンステッド酸性によりゾル-ゲル反応が進行することがわかった。これまで化合物1から対応するポルフィリンの合成に成功しているが、収率向上や1の汎用性を明らかにするためそれ自身の反応性について検討した。化合物1は空気中で徐々に酸化され対応する安息香酸を与えるが、その際に自身のブレンステッド酸性によりゾルーゲル反応が進行することがわかった。
■トリエトキシシリル基を持つベンジリデンイミン(2)および2-フェニルベンズイミダゾール(3)の合成とハイブリッド化
化合物1とアニげンおよびo-フェニレンジアミンの反応を行い、対応する化含物2および3の合成を行った。その際に加水分解性のトリエトキシシリル基を保ちながらの脱水縮合やカルボニル基の酸化を行う必要があった。種々検討したところ、最終的に2を淡黄色油状物、3を無色結晶として単離することに成功した。得られた化合物2および3の水素結合を利用した自己組織化を期待し、塩基性条件下でのハイブリッド化を行った。各種測定の結果、得られたハイブリッドシリカの構造はほぼアモルファスであり、規則的なメソ孔などの構造制御には至っていないが、機能性を持つ有機部分が高密度に導入されていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] アルコキシシリル基を有するベンズアルデとドおよびテトラフェニルポルフィリンの合成および有機-シリカハイブリッド材料への応用2008

    • 著者名/発表者名
      石田真太郎
    • 学会等名
      日本化学会第2回関東支部大会
    • 発表場所
      桐生
    • 年月日
      2008-09-19
  • [産業財産権] アルコキシシリル基を有するポルフィリン化合物とその重縮合物及びそれらの製造方法2008

    • 発明者名
      石田真太郎,伊藤真康,久新荘一郎
    • 権利者名
      国立大学法人群馬大学
    • 産業財産権番号
      特願2008-110811
    • 出願年月日
      2008-04-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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