視環境のナチュラルネスに基づく色知覚の検討と応用

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19860019
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用光学・量子光工学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 溝上 陽子 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (40436340)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 色覚 / 色の恒常性 / 心理物理学 / 視覚情報処理 / ナチュラルネス

研究概要

本研究では視空間のナチュラルネスが安定した色知覚に与える影響について検討した。空間の構成が不自然で通常の空間・照明認識が出来ない場合や、ナチュラルネスが減少する画像は色恒常性の成立度に影響を与えること、また画像の色認識や自然さの判断は順応画像の色分布に影響を受けることが示された。これらは空間・照明認識、環境のナチュラルネスの色知覚における重要性を示しており、視覚特性を考慮した画像や環境の作成・評価手法につながる。

研究成果

• [雑誌論文] Effects of natural and unnatural spatial structure on color constancy (2007)
  • 著者名/発表者名: Yoko Mizokami and Hirohisa Yagusi
  • 雑誌名: Midterm Meeting of AICProc ページ: 94-97
  • 査読あり
• [学会発表] 彩度の順応による自然画像の見えの変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋本篤, 溝上陽子, 矢口博久
  • 学会等名: 日本視覚学会冬季大会
  • 発表場所: 工学院大学, 東京
  • 年月日: 2009-01-22
• [学会発表] 室内環境の彩度分布が色知覚に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 溝上陽子, 矢口博久
  • 学会等名: カラーフォーラムJAPAN2008, Proc
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-11-27
• [学会発表] 自然な環境に適応する視覚・色覚メカニズム (2008)
  • 著者名/発表者名: 溝上陽子
  • 学会等名: 第41回知覚コロキウム
  • 発表場所: 千葉市
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] Hirohisa : Color contrast effect under natural and unnatural viewing conditions (2008)
  • 著者名/発表者名: Mizokami Yoko, Tanaka Chihiro, Yaguchi Hirohisa
  • 学会等名: Vision Sciences Society, Journal of Vision8(6), (564a)
  • 発表場所: Naples
  • 年月日: 2008-03-11
• [学会発表] Color perception tied to natural environment (2008)
  • 著者名/発表者名: 溝上陽子
  • 学会等名: 色覚基礎研究会(第1回)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-01-26
• [学会発表] Color appearance influenced by naturalness of a scene (2007)
  • 著者名/発表者名: Mizokami Yoko, Yaguchi Hirohisa
  • 学会等名: European Conference on Visual Perception, Perception, 36, ECVP Abstract Supplement, 173
  • 発表場所: Arezzo
  • 年月日: 2007-08-31
• [学会発表] 視空間のナチュラルネスが色の恒常性に与える影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 溝上陽子, 矢口博久
  • 学会等名: 平成19年度照明学会第40回全国大会, 141
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-08-24
• [学会発表] Effects of natural and unnatural spatial structure on color constancy (2007)
  • 著者名/発表者名: Mizokami Yoko, Yaguchi Hirohisa
  • 学会等名: 2007 Midterm Meeting of AIC, 94-97
  • 発表場所: Hangzhou
  • 年月日: 2007-07-14