• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

進行波音波を利用した革新的な高効率冷凍機の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19860030
研究機関東京農工大学

研究代表者

上田 祐樹  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 特任准教授 (00447509)

キーワード熱音響現象 / 冷凍機 / 音波
研究概要

本研究の目的は進行波音波を用いて逆スターリングサイクルを実行する高効率冷凍機の開発である.本年度は冷凍機の基本的なエネルギー変換のメカニズムを明らかにするために,冷凍機の装置形状が冷凍性能に与える影響を実験的に調べた.また,冷凍機の性能を計算する計算コードの開発も行った。
本研究で製作した冷凍機はループ状の管,ステンレスメッシュを積層させた蓄熱器,音響ドライバーからなる.蓄熱器は熱交換機で挟まれており,ループ状の管内に設置されている.実験では蓄熱器の設置位置と蓄熱器内の水力直径の二つをパラメータとして冷凍機の成績係数を測定した.なお,本年度は実験を簡略化するために大気圧空気を作動流体として用いた.測定の結果,蓄熱器設置位置,水力直径ともに冷凍機の成績係数に大きな影響を与え,それぞれに最適値があることが分かった.二つのパラメータを最適化したことで得られた成績係数は我々がこれまでに得た同形状の熱音響冷凍機の成績係数の2倍となった.
製作した冷凍機の性能をシミュレートする計算コードの開発も行った.計算コードでは線形化した流体力学の基礎方程式および,伝達行列法を用いた.開発した計算コードで実験と同様に蓄熱器設置位置,蓄熱器内の水力直径をパラメータとし冷凍機の成績係数を見積もった.得られた結果は実験結果と定性的に一致することが分かった.今後,実験結果と計算結果の比較検討を行い実験と計算の結果が定量的に一致するように計算コードの改良を行う.さらに改良した計算コードを用いて加圧気体を作動流体とした高効率冷凍機を設計し,実機を製作する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 進行波を用いた熱音響冷凍機の開発2007

    • 著者名/発表者名
      下川哲, 上田祐樹.秋澤 淳
    • 学会等名
      日本冷凍空調学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-10-23
  • [学会発表] Calculation method for the prediction of the performance of a traveling wave thermoacoustic cooler2007

    • 著者名/発表者名
      上田祐樹
    • 学会等名
      The 13 th International Stirling Engine Conference
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-09-24

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi