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2007 年度 実績報告書

センサネットワーク向けの效率のよいデータ圧縮法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19860051
研究機関和歌山大学

研究代表者

葛岡 成晃  和歌山大学, システム工学部, 助教 (60452538)

キーワード多端子データ圧縮 / 線形符号 / 補助情報を用いた符号化
研究概要

センサーが観測したデータを解析センターに送信する際に,他のセンサーが観測した情報を補助情報として用いることで,通信を効率化することができる.このような補助情報を用いた符号化問題に,線形符号の一種であるLDPC符号を利用することで,効率的な符号化法を実現するための研究が注目を集めている.本研究では,従来研究の成果を拡張することで,より現実のセンサネットワークの環境に近い理論モデルの下でも,LDPC符号を利用して効率的な符号化法を実現できることを明らかにした.具体的には,以下の成果を得た.
(1)補助情報が部分的にしか利用することができない環境化でのデータ圧縮問題を扱う「部分補助情報を用いた符号化問題」にLDPC符号を適用した.そして,提案手法が理論的に最適な圧縮レートを達成できることを証明した.
(2)符号化するべきデータの統計的性質を仮定しない場合の「補助情報を用いた符号化問題」にLDPC符号を適用した.そして,LDPC符号を用いた符号化法で,理論的に最適な圧縮レートを達成できることを明らかにした.
また研究を進める過程で,歪みを許す符号化については,レートと歪みの最適なトレードオフを線形符号化で達成することは一般的にはできないことを明らかにした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] On the suboptimality of linear lossy codes2008

    • 著者名/発表者名
      Shigeaki Kuzuoka
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      北九州学術研究都市
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] An application of linear codes to Slepian-Wolf coding of individual sequences2007

    • 著者名/発表者名
      Shigeaki Kuzuoka
    • 学会等名
      情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      三重県賢島
    • 年月日
      2007-11-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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