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2007 年度 実績報告書

非ユークリッド空間上の大域的制御とその応用について

研究課題

研究課題/領域番号 19860053
研究機関島根大学

研究代表者

都築 卓有規  島根大学, 総合理工学部, 助教 (90452549)

キーワード制御理論 / 非線形 / 安定化 / 多様体 / 大域制御
研究概要

多様体上の非線形制御系の大域漸近安定化問題について,以下を明らかにした.
1. 従来法では連続制御則では大域漸近安定化不可能である系について,動的補償器を用いることで連続制御則による大域漸近安定化を実現するためのある十分条件を示した.
また,制御Lyapunov関数を拡張した一般化制御Lyapunov関数を新しく定義し,それを用いて上記の連続な大域漸近安定化制御則のある設計法を提案した.さらに,ある可制御系に限定されるが,上記の大域漸近安定化制御則を設計するアルゴリズムを提案した.
2. 非線形制御系について,任意の初期状態から目標状態へと収束させる不連続制御則が存在することを大域漸近可制御性と呼ぶ.本研究では,多様体上の制御系においてもある一般化制御Lyapunov関数の存在性が大域漸近可制御性を導くことを明らかにした.
3. 制御系に加法的に加わる外乱・モデル誤差についてのある大域漸近安定化制御則のロバスト性について考察した.具体的には,ある一般化制御Lyapunov関数が存在する多様体上の非線形制御系について,大域漸近安定性が加法的な外乱に対してロバストであるためのある必要条件を明らかにした.ここで外乱に対してロバストであるとは,任意の大きさの外乱に対して,目標状態を大域漸近安定化可能な時不変で状態について不連続な状態フィードバック制御則が存在することを意味する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 不連続制御系の解と大域漸近安定化問題2008

    • 著者名/発表者名
      都築 卓有規, 山下 裕
    • 雑誌名

      システム制御情報 52

      ページ: 84-89

  • [学会発表] ある不連続制御系のロバスト性解析2007

    • 著者名/発表者名
      都築 卓有規
    • 学会等名
      電子情報通信学会 非線形問題研究会2007
    • 発表場所
      福井市
    • 年月日
      2007-12-19
  • [学会発表] 制御Lyapunov関数と大域漸近可制御性について2007

    • 著者名/発表者名
      都築卓有規,山下裕
    • 学会等名
      第36回SICE制御理論シンポジウム
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2007-09-03

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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