研究課題
1.枕型デバイス(Air-illow telehone: APT)による触感通信ユーザビリティ評価APT2台を用いてIntranet上に双方向感触通信実験システムを構築した。2式のベッド上にAPTを設置し、被験者をベッド上に寝かせ頭をAPTの上に置き安静な状態に保った。送信信号としては、♪=60、8分音符と休符で構成された2小節のリズムを予め複数パタン準備し、これらのリズムを頭部動作によって発信し、被験者である受信者はその際のパルス数を頭部感覚でカウントし、実験後口頭で報告することで、パルス伝送率を定量的に評価した。本伝送実験中、受信者の頭に乗せた加速度センサにより垂直方向の加速度を計測した結果、最大約50mGの値が認められた。4人の被験者の報告するパルス数はほぼ100%に近い正答率であったことから、ほぼ確実にパルスの有無を頭の感覚のみで実感し、その数を正しくカウントすることができたと結論できる。これらの結果を通信システムとしての転送率の観点から評価すると、帯域1.5bit/secのパルス伝送が頭部動作と頭部感触のみで実現できたと結論できる。以上の実験から、人間の頭は、数Hz程度の帯域において極めて微弱(最大約50mG)な加速度でも確実に信号として認識することが可能であることが実証された。これらは、頭部動作による触感通信システムに関する世界初の実験データである。2.多自由度入出力デバイスへの拡張複数の空気枕を階層的に積み立てそれぞれの空気圧を測定することで、頭部動作によるPC入力デバイスとしての基礎検討を行った。2*2階層モデルを試作し、4つの空気枕の圧力値パタンと頭の位置との関係をマトリクス状に表現し、頭の位置を測定するアルゴリズムを明らかにした。
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Adjunct Proceedings of the Sixth International Conference on Pervasive Computing 1
ページ: 45-48
Proceeding of the 5th International Symposium on Mechatronics and Its Applications, 2008 (ISMA2008) 1
ページ: CDROM
http://www.sys.info.hiroshima-cu.ac.jp/robotics/motionmedia/