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2007 年度 実績報告書

スフィンゴ脂質シグナリングのポロジーと作用メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19870017
研究機関九州大学

研究代表者

谷 元洋  九州大学, 理学研究院, 特任准教授 (20452740)

キーワードスフィンゴ脂質 / スフィンゴミエリン / スフィンゴミエリン合成酵素 / トポロジー / セラミド / 出芽酵母 / 翻訳後修飾
研究概要

生体膜脂質二重層の外層に主に存在するスフィンゴ脂質は、細胞内外のシグナル伝達に重要な役割をはたしている事が知られている。19年度はスフィンゴ脂質シグナリングの解明に向けて、(1)スフィンゴミエリン合成酵素の翻訳後修飾による局在制御機構の解析、(2)出芽酵母を用いたスフィンゴ脂質関連遺伝子の探索を行った。(1)最近、遺伝子クローニングが行われたスフィンゴミエリン合成酵素には、ゴルジ体に局在する合成酵素1と大部分が形質膜に局在する合成酵素2の2種類が存在することが既に知られている。本研究では、この両者の酵素の局在を制御する分子メカニズムの解析を行うた。その結果、合成酵素2に特異的に起こる翻訳後修飾の一つが、本酵素の形質膜局在に重要であるこどを見出した。(2)酵母の遺伝子ノックアウトライブラリーに含まれる約4800株全てを対象として、大規模スクリーニングを行い、スフィンゴ脂質合成阻害剤による生育阻害に対して抵抗性を示す株、あるいは高感受性を示す株を合計28株単離した。これらの株における遺伝子欠損によるスフィンゴ脂質代謝異常に対する抵抗性、及び高感受性は、テトラサイクリン誘導遺伝子シャットアウト法によるスフィンゴ脂質代謝酵素の発現調節によっても同様に確認することができた。今後は、これらの株の生化学的解析を含めた性状解析を詳細に進めて行くことで、スフィンゴ脂質の生体内での役割について明らかにしていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Klotho-related Protein Is a Novel Cytosolic Neutral-Glycosylceramidase2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Hayashi, N. Okino, Y. Kakuta, T. Shikanai, M. Tani, H. Narimatsu, and M. Ito
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 282

      ページ: 30889

    • 査読あり
  • [学会発表] トポロジーに着目したスフィンゴミエリン代謝マシーナリー2007

    • 著者名/発表者名
      谷 元洋, Yusuf A Hannun, 五十嵐 靖之, 伊東 信
    • 学会等名
      第80回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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