雑種形成に着目した生物多様性の進化維持機構の理論的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19870022
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物多様性・分類
• 研究機関: 東邦大学
• 研究代表者: 瀧本 岳 東邦大学, 理学部, 講師 (90453852)
• 研究協力者: 小椋 直子 東邦大学, 理学部, 生物学科4年
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 雑種 / 種分化 / 生物多様性 / 超越分離 / 個体ベースモデル / 種分化の逆転

研究概要

外来種や生息環境の破壊がもたらす雑種形成が問題となっている。雑種形成により2種が融合して1種となる「種分化の逆転」が起こることもあるが、雑種が第3の種として新たな生息地で確立する「雑種種分化」が起こることもある。本研究ではコンピュータシミュレーションを用いて、生息環境の改変が近縁な2種の雑種形成をもたらした場合、雑種種分化ではなく種分化の逆転が起きてしまう可能性が高いことを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Timescale hierarchy determines the indirect effects of fluctuating subsidy inputs on in situ resources (2009)
  • 著者名/発表者名: Gaku Takimoto, Tomoya Iwata, Masashi Murakami
  • 雑誌名: American Naturalist 173 ページ: 200-211
  • 査読あり
• [雑誌論文] Early warning signals of demographic regime shifts in invading populations (2009)
  • 著者名/発表者名: Gaku Takimoto
  • 雑誌名: Population Ecology 51 ページ: 412-426
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ecosystem size, but not disturbance (2008)
  • 著者名/発表者名: Gaku Takimoto, David A. Spiller, David M. Post
  • 雑誌名: determines food-chain length on islands of the Bahamas、Ecology 17 ページ: 30-44
  • 査読あり
• [学会発表] アリー効果と外来生物の個体数増加警報 (2009)
  • 著者名/発表者名: 瀧本岳
  • 学会等名: 第56回日本生態学会
  • 発表場所: 盛岡
  • 年月日: 2009-03-19
• [学会発表] ギルド内捕食系研究の現状と課題 (2008)
  • 著者名/発表者名: 瀧本岳
  • 学会等名: 第55回日本生態学会(企画集会「雑食 : 食物網における直接効果と間接効果をつなぐ」)
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-03-16
• [学会発表] ガンマ多様性はメタ群集の存続可能性を高めるか? (2008)
  • 著者名/発表者名: 瀧本岳
  • 学会等名: 第55回日本生態学会(企画集会「メタ群集研究における理論的・実証的アプローチ」)
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-03-14
• [図書] メタ群集と空間スケール (2008)
  • 著者名/発表者名: 瀧本岳
  • 総ページ数: 38
  • 出版者: 京都大学学術出版会