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2008 年度 実績報告書

ボルボックス胚の形態形成運動における細胞突起形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19870037
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

豊岡 博子  独立行政法人理化学研究所, 西井独立主幹研究ユニット, ユニット研究員 (00442997)

キーワードボルボックス / 形態形成運動 / 藻類 / 細胞突起
研究概要

本研究課題は、ボルボックス胚の形態形成運動「インバージョン」を多細胞生物の形態形成運動のモデルと考え、「インバージョン」を引き起こす細胞レベルのイベントの一つである「細胞突起形成」の分子メカニズムとそのメカニズムが単細胞生物からどのようして生まれたのかを、「細胞突起形成」に機能するInvDタンパク質の解析を通して明らかにすることを目的としている。申請者は本年度までの解析で、InvDタンパク質がリン酸化を受けていることをアルカリフォスファターゼとその阻害剤を用いた実験により示した。さらに、InvD変異体と同様な表現型(「細胞突起形成」の異常)を持つInvE変異体では、InvDタンパク質のリン酸化が阻害されており、その発現量も減少していることを明らかにした。InvE変異体の原因遺伝子は、MAPキナーゼであることが既に示されている。そのためInvDはInvE MAPキナーゼに依存したリン酸化・発現量の調節を受けているといえる。本研究課題によって「細胞突起形成」の情報伝達経路の一端を初めて明らかにできたことは、今後その経路の全貌の解明を目指す上で非常に意義深いと言える。また申請者は、「インバージョン」中にInvD・InvE両タンパク質が細胞突起の先端部やbasal body・原形質連絡の近傍に局在することを示した。今後の生化学的・細胞生物学的解析を通して、それぞれのタンパク質が具体的にどのようなしくみで「細胞突起形成」に働いているのかを明らかにすることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ボルボックス胚の形態形成運動における細胞突起形成の分子メカニズム2009

    • 著者名/発表者名
      豊岡博子, 他5名
    • 学会等名
      第7回クラミドモナスワークショップ
    • 発表場所
      名古屋大学東山キャンパス
    • 年月日
      2009-03-25
  • [学会発表] Volvox. InvD is a novel protein essential for cell shape change during inversion2008

    • 著者名/発表者名
      Toyooka, H., 他2名
    • 学会等名
      13^<th> International Chlamydomonas Conference
    • 発表場所
      バール(フランス)
    • 年月日
      20080528-20080529

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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