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2008 年度 実績報告書

イネの根系発達を制御する遺伝子の機能解析と分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19880032
研究機関財団法人岩手生物工学研究センター

研究代表者

小原 実広  財団法人岩手生物工学研究センター, 生物資源研究部, 研究員 (10455248)

キーワードイネ / バイオマス / 栄養吸収 / 根系
研究概要

作物の物質生産向上には、作土からの栄養吸収を促進させる必要がある。イネにおいては、養分吸収を司る根系の発達程度とバイオマス量の間には、正の相関関係が認められている。イネバイオマス量の向上には、より根系を発達させ、養分吸収を促進させることが有効な方法の一つである。しかしながら、現在までに、作物の根系を制御している遺伝子は、殆ど明らかとなっていない。そこで、根系を制御している遺伝子の単離、同定を目指し、物質生産能が低下し、根系の発達が低下したrbml変異体を用いた解析を行った。ポジショナルクローニング法により、rbml変異の原因遺伝子が示唆された。この遺伝子のプロモーター領域約3kbと構造遺伝子領域約4kbを、野生型の染色体DNAを鋳型として、PCR法により、単離した。遺伝子機能相補性を検定するために、先のDNA断片を挿入したバナリーベクターを作製し、形質転換植物作製を行った。その相補性試験の結果、rbml変異体の表現型が回復することが確認された。当該遺伝子の機能を推定するために、既知の領域との相同性を検索したところ、当該遺伝子には、既知の配列が認められなかった。よって、当該遺伝子は、生物において、未だ機能が推定されていない新奇な機能をゆうする遺伝子であることが示唆された。当該遺伝子の特性を明らかにするために、時期、器官における蓄積量を定量解析したところ、生育期間を通して、根の伸長帯で多く蓄積していることが明らかとなった。このことより、当該遺伝子は、根の伸長を制御していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 完熟期の乾物生産が低下したイネ変異体の単離と機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      小原実広, 他2名
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2008年度愛知大会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2008-09-09
  • [学会発表] Genetic and physiological approach of nitrogen utilization toward improving environmental adaptation of rice2008

    • 著者名/発表者名
      Obara M, Yamaya T
    • 学会等名
      Workshop on Development of Environmentally-friendly Water-saving Technologies for rice
    • 発表場所
      JIRCAS国際会議場
    • 年月日
      2008-06-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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