研究課題
若手研究(スタートアップ)
動物の体内カロテノイド輸送機構を明らかにすることを目的とし、カイコにおいて体液から絹産生器官細胞へのカロテノイドの移行を支配する遺伝子のひとつである黄繭遺伝子を同定することを試みた。その結果、黄繭遺伝子は細胞膜貫通タンパク質Cameo2 をコードしていることが分かった。Cameo2は哺乳類において高密度リポタンパク質の受容体であり、C型肝炎ウイルスなどの病原体の認識にも関与しているSR-BIの相同分子であった。黄繭遺伝子が機能するためには細胞内カロテノイド結合タンパク質(CBP)の発現が必要である。すなわち、体液リポタンパク質からCameo2を介してCBPにカロテノイドが受け渡されることによってカロテノイドが細胞に取り込まれると推測される。
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生化学 81(1)
ページ: 27-31
蛋白質核酸酵素 53
ページ: 125-131