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2008 年度 実績報告書

海底下微生物圏に生息する微生物の遺伝子及び代謝レベルからの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19880041
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

宮崎 淳一  独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 研究員 (50435848)

キーワード海底下微生物 / 安定同位体 / 微生物代謝活動
研究概要

本研究は海底下に生息する微生物の代謝活動を分子レベルおよび代謝活性を検出することによって、海底下に生息する微生物がどのようにして生命活動を維持するのに必要なエネルギーを生み出しているのか、生命関連物質はどのようにつくり出していくのかを明らかにしていくことを目的に行っている。具体的には安定同位体を用いて新鮮な堆積物を直接培養し、そこからDNAを抽出後、SIP(Stable Isotope Probing)解析を行うことによって、微生物を同定していくこと、また安定同位体のガスを検出することによって実際にその活性が検出されるのかを行う。さらにはその堆積物からDNAを直接抽出しそのDNAの塩基配列を解析することによって、その微生物がどのような代謝活動を行っているのかを遺伝子レベルで明らかにするために、海底由来堆積物から40kb以上の良質なDNA断片を抽出する系を構築することを目的としている。両者は組み合わせが可能なので分子レベルあるいは化学レベルで海底由来の堆積物に生息する微生物の代謝活動を明らかにすることが可能となる。本年度は「しんかい6500」、南海トラフの調査潜航を4月に行い、安定同位体を添加した培地にて培養を試みた。現在もなお培養中ではある。これは薗の倍加時間が約9ヶ月という報告があり、少なくとも1年間は培養を行う必要があると考えているからである。また、本研究のもう1つの目的であった海底由来堆積物からの良質なDNAの抽出に関しては成功した。今後は先の安定同位体を添加して現在培養を行っているものから、構築したDNA抽出系を適用することによって、安定同位体を取り込んだ微生物のみのDNAを分離し、メタゲノム解析などの今後の解析に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 泥火山に生息する生物とその代謝活動2009

    • 著者名/発表者名
      宮崎淳一
    • 雑誌名

      地学雑誌 118巻3号(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Culture-dependent and-independent analysis of two hydrothermal fields in central Indian ridge2008

    • 著者名/発表者名
      Junichi Miyazaki
    • 学会等名
      International Symposium of Subsurface Microbiology
    • 発表場所
      静岡市・グランシップ
    • 年月日
      2008-11-20
  • [学会発表] Microbial communities of two deep-sea hydrothermal fields in Central Indian Ridge2008

    • 著者名/発表者名
      Junichi Miyazaki
    • 学会等名
      International Symposium of Microbial Ecology
    • 発表場所
      オーストラリア・ケアンズ・ケアンズコンベンションセンター
    • 年月日
      2008-08-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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