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2007 年度 実績報告書

喉頭がんのために喉頭全摘出術を受けた患者の日常生活上の困難体験とその対処法

研究課題

研究課題/領域番号 19890091
研究機関浜松医科大学

研究代表者

長崎 ひとみ  浜松医科大学, 医学部, 助教 (00436966)

キーワード喉頭がん / 喉頭摘出術 / がん看護 / 質的研究 / 内容分析
研究概要

研究の全体構想は,喉頭がんのために喉頭全摘出術を受けた患者が,喉頭全摘出術に伴い,日常生活においてどのような困難体験をしているのか,その困難体験に対してどのように対処しながら術後の生活を再構築しようとしているかについて明らかにし,今後喉頭がんのために喉頭全摘出術を受け,術後の症状に伴い日常生活に困難を抱えた患者への具体的,実践的な看護援助への示唆を得ることである。術後6ヵ月から1年が経過し,自宅で生活をしている対象患者9名に,インタビューガイドに基づいた半構成面接を行い,Krippendorff,Kの内容分析の手法で,個別分析,全体分析を行った。患者は全て男性で,平均年齢66.6歳,平均術後経過年数9.2ヶ月であった。分析の結果,12のカテゴリーと32サブカテゴリーが抽出され,喉頭がんのために喉頭全摘出をうけた患者の困難体験として,【声失に伴う意思疎通困難】【代用音声獲得への期待と獲得の断念】【術前のように暮せないもどかしさ】【頻回の痰の流出が日常生活にもたらす影響】【手術がもたらす排便機能への影響】【気管孔造設に伴う入浴への影響】【気管孔からの異物混入の恐怖】【社会からの孤立化】【予想をはるかに超えて苦痛と化した摂食行動】【手術操作による臭覚の喪失】【長期間持続する術後症状がもたらす日常生活への影響】【患者を支える社会システムが充実していないことへの不満】が明らかとなった。今後,面接調査を進め症例数を増やすどともに,これらの困難体験に対する患者の対処法についても分析を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 喉頭全摘出術患者のコミュニケーション状態認識の特徴-術前後の変動・看護師の認識との相違-2008

    • 著者名/発表者名
      長崎 ひとみ 中村 美知子
    • 雑誌名

      山梨大学看護学会誌 6巻2号

      ページ: 11-16

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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