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2007 年度 実績報告書

生活習慣病における酸化ストレス依存性血管前駆細胞制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19890096
研究機関名古屋大学

研究代表者

坂東 泰子  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60452190)

キーワード内皮前駆細胞 / 血管新生 / 糖尿病 / 酸化ストレス
研究概要

Endothelial progenitor_cells (EPC)数は心血管イベントリスクと相関し、糖尿病患者でもEPCは数・機能共に低下しているとの報告があるがその詳細は不明である。我々は3種類の糖尿病モデルマウス((1)KKAy2型糖尿病マウス(2)Cg-m^<+/+>Lepr^<db>/J(C57BL6/J background db/db diabetic)2型糖尿病モデルマウス(3)ストレプトゾシン誘導性非肥満型2型糖尿病モデルにおいて下肢虚血モデルを左側大腿動脈結索により作成し、その下肢虚血の程度をレーザードップラー法により測定評価したところ、(1)(2)においては(3)や非糖尿病群に比し、顕著な下肢の壊死脱落・血流低下が認められた。更にこれらの個体の骨髄よりEPCを分離培養したところ、非糖尿病群に比して(1)(2)では有意な骨髄EPC数の低下が認められた。興味深いことに、(3)ではこのようなEPC数の低下は認められなかった。またこれら各個体由来の血清を用いて、血中サイトカインレベル(SDF1α, VEGF)・SODレベル・生体内酸化ストレス測定(FRAS法)を行った。(1)(2)においては血中サイトカインレベル・SODレベルともに有意な低下を認め、また生体内酸化ストレスレベルは有意な上昇を認めた。(3)や非糖尿病群においてはこれらの変化は認めなかった。またこれら個体から大動脈を摘出し、マトリゲルによるin vitro血管新生能評価を行ったところ(1)(2)において有意な血管新生能の低下を認めたが(3)や非糖尿病群においては血管新生能の低下は認めなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Impaired Angiogenesis in Diabetes Is Associated with EPC Dysfunction through Reductions in Serum SDF1α Level And Antioxidative Enzyme Activity.2008

    • 著者名/発表者名
      森本 康嗣
    • 学会等名
      日本循環器学会総会
    • 発表場所
      福岡 国際会議場
    • 年月日
      2008-03-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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