新規抗菌分泌タンパクFDC-SPを応用した予防医療的ハイブリッド歯周治療法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19890097
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 歯周治療系歯学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 中村 さやか 名古屋大学, 医学部・附属病院, 医員 (40437033)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 歯周病学 / 抗菌タンパク / 歯周組織 / 接合上皮 / 生体防御 / FDC-SP

研究概要

歯周組織特異的遺伝子の探索において発見された新規遺伝子FDC-SPは歯周組織および耳下腺に特徴的に発現を示す遺伝子で、構造的には唾液成分のスタテリンと類似していることが明らかになっていた。本研究において、FDC-SPは歯肉の接合上皮に局所的に発現していることが明らかになり、抗菌ペプチドとして歯周病原細菌等の外的刺激から歯周組織を保護して口腔内において生体防御機能を担っている可能性が示唆された。今後、FDC-SPの新規歯周病予防法への応用が期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Adsorption of FDC-SP onto mineral deposits- application of a new stable gene expression system (2008)
  • 著者名/発表者名: Shinomura, T. Nakamura, S, Ito, K. Shirasawa, SI. Hook, M. and Kimura, JH
  • 雑誌名: J Biol Chem 283(48) ページ: 33658-64
  • 査読あり
• [雑誌論文] Culture medium study of human mesenchyal stem cells for practical use of tissue engineering and regenerative medicine (2008)
  • 著者名/発表者名: Nakamura, S, Yamada, Y. Baba, S, Kato, H. Kogami, H. Takao, M. Matsumoto, N. and Ueda, M
  • 雑誌名: Biomed Mater Eng 18(3) ページ: 129-136
  • 査読あり
• [雑誌論文] Injectable tissue-engineered bone using autogenous bone marrow-derived stromal cells for maxillary sinus augmentation (2008)
  • 著者名/発表者名: Yamada, Y. Nakamura, S, Ito, K. Kohgo, T. Hibi, H. and Ueda, M
  • 雑誌名: Clinical application report from a 2-6-year follow-up, Tissue Eng Part A 14(10) ページ: 1699-1707
  • 査読あり
• [学会発表] ヒト乳歯歯髄由来幹細胞の特性の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中村さやか
  • 学会等名: 第129回日本歯科保存学会学術大会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 20081106-07
• [学会発表] The novel sinus floor augmentation using injectable tissue-engineered bone (2008)
  • 著者名/発表者名: Nakamura S
  • 学会等名: 17th Annual Scientific Meeting of European Association for Osseointegration
  • 発表場所: Warsaw, Poland
  • 年月日: 20080918-20
• [学会発表] 新規遺伝子発現システムを用いた歯根膜成分の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 篠村多摩之
  • 学会等名: 第40回日本結合組織学会学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080529-31
• [図書] 綜合臨床 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中村さやか
  • 総ページ数: 33-35
  • 出版者: 永井書店