研究協力者 |
星 信彦 神戸大学, 農学部, 教授 (10209223)
竹内 義喜 香川大学, 医学部, 教授 (20116619)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 准教授 (30274294)
田渕 圭章 富山大学, 生命科学先端研究センター, 准教授 (20322109)
菅原 照夫 小樽商科大学, 保健管理センター, 教授 (40250451)
松本 由樹 香川大学, 医学部, 助教 (90335844)
谷田 任司 神戸大学, 大学院・農学研究科, 大学院生
三觜 友子 神戸大学, 大学院・農学研究科, 大学院生
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研究概要 |
本研究では, 器官形成期におけるエストロゲン様化学物質の曝露が, 如何にして不可逆的な生殖障害を引き起こすのか, そのメカニズムの一端を解明することを試みた. 本研究により, 視床下部-下垂体-性腺軸一連の機能障害メカニズムにおいては, より中枢側の責任が大きいこと, また, 精巣ライディッヒ細胞における側鎖切断酵素P450scc遺伝子は, ヒストン脱アセチル化を引き起こすことにより遺伝子発現が低下し, アンドロゲン産生能の低下に至ることが推察された. 興味深いことに, 天然エストロゲンではP450scc遺伝子のヒストン脱アセチル化が引き起こされず, エストロゲン様内分泌攪乱物質と天然エストロゲンでは, ヒストン修飾のレベルで作用機序が異なることが示された.
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