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2008 年度 実績報告書

レプチン(代謝調節ホルモン)と歯の萌出期の顎骨リモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 19890157
研究機関九州大学

研究代表者

中村 由紀  九州大学, 歯学研究院, 助教 (70452779)

キーワード発生・分化 / 細胞・組織 / レプチン
研究概要

歯の形成及び萌出に伴う顎骨のリモデリングは、遺伝的要因に加えて、交換歯を含む局所的要因、また全身的要因が絡んだ非常に複雑な過程をへて行われている。特に全身的要因については、未だ科学的報告が殆どなく、解明すべき点が多く残されている。本研究では、全身的要因の一つとして、代謝調節因子「レプチン」に注目し、歯の形成・萌出に伴う顎骨のダイナミックな変化にレプチンがどのように関与しているのかを分子生物学的に検索し解明することを目的とした。
これまでの研究業績より、レプチンが味覚器にも作用していることを明らかにし、口腔内器官もまたレプチンの作用部位であることを示した。さらに研究を進め、口腔内器官(味覚器)のレプチンの感受性はレプチンの血中濃度と関連を示し日内変動していることが明らかになった。中枢神経に作用しエネルギー調節に働いているレプチンホルモンの新しい機能、役割の解明の一助と考える。
また、レプチンが歯や顎骨といった口腔内器官に直接作用を及ぼしているかについての検討を行うために、歯根や顎骨におけるレプチン受容体の発現の有無、発現時期を解析した。今回の実験結果では歯根や顎骨にレプチン受容体の発現は認めらなかった。もしレプチン受容体の発現が認められないとすると、歯根や顎骨へのレプチンの直接作用の可能性は低く、従来の報告にあるようにレプチンが制御する骨吸収機序は中枢の受容体にレプチンが作用し交感神経系を介すると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Diurnal variation of human sweet taste recognition thresholds are correlated with plasma leptin levels.2008

    • 著者名/発表者名
      Yuki Nakamura, Keisuke SanematsuRie Ohta, Shinya Shirosaki, KiyoshiKoyano, Kazuaki Nonaka, NoriatsuShigemura, Yuzo Ninomiya
    • 雑誌名

      Diabates 57

      ページ: 2661-2665

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒト甘味感受性と飽食ホルモン・レプチンとの連関に関する研究2008

    • 学会等名
      第46回有限責任中間法人日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      埼玉(大宮ソニックシティ)
    • 年月日
      2008-06-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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