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2007 年度 実績報告書

プロアンジオテンシン-12の単離精製および役割と生成変換機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19890169
研究機関宮崎大学

研究代表者

永田 さやか  宮崎大学, 医学部, 研究員 (00452920)

キーワードプロアンジオテンシン-12 / 組織レニン・アンジオテンシン系 / 生理活性ペプチド / 循環器 / 高血圧 / ラジオイムノアッセイ
研究概要

レニン・アンジオテンシン系(RA系)は、血圧や体液量の調節システムとして知られており、種々の循環器疾患の発展や進展において重要な役割を果たしている。近年、組織RA系の重要性が指摘されてきたが、その生成・変換機構および役割に関しては不明な点が多い。研究代表者は2006年に組織RA系の因子と考えられるプロアンジオテンシン-12(proang-12)をラット小腸より単離・同定した。そこで本研究は1、ヒトproang-12を単離同定し、アンジオテンシン関連ペプチドの系統的探索を行う2、様々な疾患におけるproang-12の病態生理学的意義を検討する3、proang-12の生合成およびAng IIへの変換機構を解明する 以上3点を目的とした。
ヒトのproang-12の単離・同定に関しては特異的なラジオイムノアッセイ(RIA)を確立し、胎盤・尿より精製を終了し、質量分析装置にてアミノ酸配列を決定中である。その他のproang-12関連ペプチドにおいてもAng IIのN末に特異的なRIAを用いて探索中である。
次に病態生理学的意義を検討するため、高血圧自然発症ラット(SHR)、脳卒中ラット(SHRSP)等のモデル動物を用いて組織中および血中のアンジオテンシン関連ペプチド濃度を比較した。その結果、SHRはコントロール群と比較してproang-12が小腸・胃・脳において有意に低く、SHRSPにおいても小腸・胃・副腎・脾臓でproang-12濃度が低い傾向にあった。
現在、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とアンジオテンシンIIタイプIレセプターブロッカーを経口投与し、アンジオテンシン関連ペプチドの組織中・血中濃度を測定中である。さらにヒト肺動脈上皮細胞を利用し、レニンまたはACE阻害薬、アンジオテンシノーゲンやproang-12を添加し、proang-12の生成変換機構についての検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] レニン・アンジオテンシン系の新たなペプチドproangiotensin-12の単離同定と組織濃度の検討2007

    • 著者名/発表者名
      永田さやか、加藤丈司、北村和雄
    • 学会等名
      第11回 日本心血管内分泌代謝学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-16
  • [学会発表] レニン・アンジオテンシン系の新規ペプチドproangiotensin-12の単離同定および血中と組織中濃度2007

    • 著者名/発表者名
      永田さやか、加藤丈司、江藤胤尚、北村和雄
    • 学会等名
      第30回 日本高血圧学会総会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2007-10-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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