• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

ペプチド工学に基づいた人工転写因子による、新規癌予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19890184
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

仲 裕美  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10453119)

キーワード癌 / ペプチド / 膜透過性 / 転写 / p53 / BNA / TFO / コンジュゲート
研究概要

近年の研究により、癌抑制遺伝子p53の失活が発癌の引き金になっていることが明らかにされた。しかしながら、変異したp53を元通りにすることは困難である。そこで、p53蛋白質に代わってp53下流遺伝子P21の転写を促進するような人工転写因子を開発し、癌予防に応用することにした。
平成19年度において、プロモーター領域のDNA配列に特異的に結合し三重鎖を形成できるオリゴヌクレオチド(TFO)を転写活性化プロリンリッチ配列と膜透過性TAT配列を有するペプチドとコンジュゲートすることによって、人工転写因子モデルの作製法を確立した。しかしながら、レポータープラスミドを用いたルシフェラーゼ法にて転写活性化能は認められなかった。
そこで平成20年度においては、天然核酸の“形の自由度"を拘束することにより、標的となるDNAやRNAに対する結合親和性を高め、かつヌクレアーゼ(核酸分解酵素)耐性をも獲得する架橋構造を核酸分子内に持つ人工核酸BNA(bridged nucleic acid)を用いた人工転写因子モデルを作製した。オリゴヌクレオチドとペプチド間のリンカーの長さ、オリゴヌクレオチドに対するペプチドの向き、転写活性化ペプチド配列といった点を考慮し、BNA型人工転写因子モデルを種々作製することに成功した。
ゲルシフト法により、これらの転写因子モデルは従来の天然型モデルに比べてはるかに効率的に標的DNA配列と三重鎖を形成できることを確認した。
平成19年度同様にルシフェラーゼ法にて転写活性化能を評価したが、作製した転写因子モデルの中に転写活性能を有するものを見出すことはできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/pubmed/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi