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2008 年度 実績報告書

D-セレノメチオニンの生体内動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19890212
研究機関順天堂大学

研究代表者

松川 岳久  順天堂大学, 医学部, 助教 (60453586)

キーワードセレノメチオニン / ガスクロマトグラフィー質量分析計 / D-アミノ酸 / 安定同位体
研究概要

安定同位体トレーサー法によりD-セレノメチオニンの生体内動態を評価するための基礎的検討として、トレーサーとなる光学活性なセレノメチオニンの安定同位体標識体の合成を行った。D-もしくはL-ホモセリンを出発原料としα-アミノ-γ-ブロモブチル酸を経る二段階反応により、光学活性なD-[2H_3,^<82>Se]セレノメチオニンとL-[^2H_3,^<82>Se]セレノメチオニンを合成した。前年度開発したガスクロマトグラフィー質量分析計を用いたDL-セレノメチオニンの分別定量法を用いて、これらの光学純度を測定したところ、D-、L-[^2H_3,^<82>Se]セレノメチオニンともに99.8%e.e.以上であった。これら標識体のマススペクトルでは、^<82>Seを導入したことから、非標識体に認められるSe由来の同位体イオンが認められなかった。あわせて、^2Hを3原子導入したことにより非標識体に比べて5mass unit高質量となり、トレーサー実験時において標識体と非標識体との相互貢献を考慮する必要がない。以上のことから、これらの標識体はD-セレノメチオニンの生体内動態を明らかにするためのトレーサーとして有用であることが示唆された。
生体成分中のDL-セレノメチオニンをガスクロマトグラフィー質量分析計で測定するための前処理法について検討を行った。陽イオン交換固相抽出カートリッジであるBondElut SCXを用い、溶出液に塩酸/メタノールを用いることで、セレノメチオニンを効率よく抽出・精製することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] GC-MS-SIMによるD-およびL-セレノメチオニンの分別定量法の開発2008

    • 著者名/発表者名
      松川 岳久
    • 学会等名
      第2回セレン研究会
    • 発表場所
      京都大学化学研究所
    • 年月日
      2008-08-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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