研究課題/領域番号 |
19900119
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
川本 重雄 京都女子大学, 家政学部教授, 教授 (40175295)
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研究分担者 |
佐藤 浩司 国立歴史民俗博物館, 民族文化研究部, 准教授 (60215788)
西垣 安比古 京都大学大学院, 人間環境学研究科, 教授 (10208168)
福田 美穂 京都大学, 人文科学研究所, 非常勤講師 (50379046)
三浦 正幸 広島大学大学院, 文学研究科, 教授 (80136134)
藤田 盟児 広島国際大学, 工学部, 教授 (20249973)
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キーワード | アジア / 住居 / 鎌倉 / 寝殿造 / 書院造 / 都市 / 両班住宅 / 中世住宅 |
研究概要 |
平成19年度中に、シンポジウム1回、調査旅行1回を実施したほか、鎌倉で行われたシンポジウムにメンバーが参加した。 1.鎌倉の武士住宅の研究:19年10月に、鎌倉で行われた鎌倉シンポにメンバーが参加し、鎌倉の武士住宅・宗教建築についての発表を行い、考古学研究者との意見交換を行った。 2.韓国の両班住宅の調査:19年9月に韓国全羅南道の両班住宅の調査を行った。調査対象家屋は6件9棟で、平面図・断面図の実測調査及び現在の居住者に対する聞き取り調査を行った。これは日本の民家との比較研究を目指したもので、20年2月にソウル大学で行われた日韓シンポジウムではその成果を元に、川本が「日韓の住まいを比較する視点」のテーマで研究発表を行った。 3.シンポジウム「日本の住様式〜寝殿造と書院造〜」の実施: 平成19年12月に研究代表者の州本重雄と研究分担者の藤田盟児を発表者に上記のシンポジウムを開催した。川本は、寝殿造の成立をテーマとした発表を行い、寝殿造が宮殿建築をモデルに成立したこと、その背景に平安宮における儀式の変化とそれに呼応する大臣邸での正月大饗の成立があることを明らかにした。藤田は、鎌倉時代の武家住宅を取り上げ、その実態を明確にすると同時に、この鎌倉時代の武家住宅に書院造の源があることを論じた。その後、会場の参加者も含めた議論が行われた。 なお、20年5月発刊の報告書に、平成18・19年にシンポジウム・調査の成果などを掲載する。
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