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2019 年度 実績報告書

メロン果実におけるGABA蓄積の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19F19105
研究機関筑波大学

研究代表者

江面 浩  筑波大学, 生命環境系, 教授 (00332552)

研究分担者 GRAMAZIO PIETRO  筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
キーワードメロン / GABA / 変異体 / CRISPR/Cas9 / ゲノム編集
研究実績の概要

本研究では、重要園芸作物であるメロンを対象に、我が国では健康機能性成分として知られているガンマーアミノ酪酸(GABA)の代謝について生理・生化学的機構を明らかにするとともに、その知見を活用してメロン果実のGABA蓄積量を制御する基盤技術を開発することを目的とする。そのため、1)メロンの全ゲノム情報の中からメロンのGABA代謝に関与する候補遺伝子を同定すること、2)メロンの最新の遺伝子発現DBを使って1)で同定した候補遺伝子の発現解析を行い、メロン果実でのGABA蓄積を制御する鍵遺伝子を同定するともに、当該鍵遺伝子の変異体をメロン大規模変異体集団から選抜する、もしくはCRISPR/Cas9技術を使って作成すること、3)これらの変異体の栽培を行い、同鍵遺伝子候補のGABA蓄積への寄与を明らかにすることに取り組む。本年度は、1)と2)の2項目に取り組んだ。その結果、1)については、メロンゲノム中のGABA代謝関連遺伝子としてCmGAD1-4を同定し、2)メロン遺伝子発現DB: Melonet-DB(最新版)を使い果実での各遺伝子の発現特異性解析からCm-GAD1遺伝子がメロン果実でGABA蓄積を制御する鍵酵素遺伝子候補であることを明らかにした。さらに、この遺伝子の発現変異体を作成するため、同遺伝子のコード領域およびプロモーター領域に変異を導入するCRISPR/Cas9ベクターを設計・構築した。続いて、同ベクターを導入した形質転換メロンの作成を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年1月後半から5月まで、全学的なコロナウイルス対策として、実験室の使用が原則禁止となったため、実験が休止となり、メロンの変異体の作成に遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

コロナウイルス対策として、実験が一時的に休止となり、メロンの変異体作成に遅れが生じているため、CRISPR/Cas9技術を使った変異体作成が容易なトマトも一部材料としながら、計画した研究計画を遂行できるようにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Promoter region CRISPR/Cas9 genome editing to improve GABA accumulation in tomato fruits2020

    • 著者名/発表者名
      Pietro GRAMAZIO, Johan HUNZIKER, Yoshihito SHINOZAKI, Hiroshi EZURA
    • 学会等名
      Plant and Animal Genome XXVIII Conference PAG2020
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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