研究課題/領域番号 |
19F19355
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 信人 京都大学, 防災研究所, 教授 (90371476)
|
研究分担者 |
HO TUNGCHENG 京都大学, 防災研究所, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2019-11-08 – 2022-03-31
|
キーワード | 津波 / 逆解析 / 地震 |
研究実績の概要 |
本研究では,津波即時予測のために自動的に震源を推定し沿岸部の津波の大きさを推定する手法を開発する.研究計画は,1)地震波の超長周期成分W-phase法と逆投影法を組み合わせ,地震の震源及び規模を自動的に推定する手法の開発,2) 震源の断層特性から津波を推定するグリーン関数の推定方法の開発の2項目である.事前に断層特性を様々に変化させた津波計算結果からグリーン関数の推定を行い,断層から直ちに津波波形を推定する社会実装に直結する成果を目指している. 2020年度は,津波推定法と自動Wフェーズ法および自動逆投影法を組み合わせ,2011年の東北地方太平洋沖地震津波、2010年のチリ地域のマウレ地震津波のデータを対象に手法の検証を実施した.具体的には,本年度は以下の項目について検討した. 1. 日本海溝やペルー・チリ海溝などの対象地域で津波グリーンの機能を構築した. 2. 履歴イベントのWフェーズ推定と逆投影反転を実行する.推定される地震の場所,大きさから海底の垂直変位に変換した. 3. 推定された垂直方向の海底変位を,津波グリーンの関数の重ね合わせの初期条件として使用し,目標位置での津波の高さの評価を実施した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書と実際の結果を比較すると大きな齟齬は見当たらない.順調に進展していると判断する.
|
今後の研究の推進方策 |
計画通り,研究を進める予定である.
|