研究実績の概要 |
エアロゾルの電子顕微鏡分析から混合状態多様性指標を算出する技術(Ching, Kajino et al., npj Climate and Atmospheric Science, 2019)を用いて、我が国におけるエアロゾルの季節変化、地理分布を明らかにした。 黄砂とブラックカーボンの混合状態を考慮する気象化学モデルNHM-Chemのエアロゾルモジュール間相互比較論文を取り纏めている(Kajino, Ching et al., in preparation)。 ブラックカーボン(BC)の混合状態を陽に解像したCAM5-chem/ATRAS2 (Matsui et al., Nat. Comm., 2018)と気道沈着モデル(Ching and Kajino, Sci. Rep., 2018)を組み合わせて、BCの微物理特性の不確定性が、環境影響(地上濃度と気道沈着量)に及ぼす不確定性を評価した研究を取り纏めてOne Earth誌に投稿した。また続編として、BCの発生量とGDP、環境影響(地上濃度)と気候影響(放射強制力)を国別に比較・整理した研究を遂行している。
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