研究実績の概要 |
黄砂とブラックカーボンの混合状態を考慮する気象化学モデルNHM-Chemのエアロゾルモジュール間相互比較論文をGeosci. Model Dev.誌に発表した(NHM-Chem-mixのプロトタイプ)。NHM-Chem-mixのさらなる発展形として、3-モーメントビン法(Kajino et al., J. Geophys. Res., 2013)を実装することを着想した。 COVID-19におけるロックダウンによる大気質と気候影響に関する総説をIJERPH誌に発表した。プロトタイプ版NHM-Chem-mixを用いて、ニューデリーの大気汚染におけるCOVID-19の影響評価研究を実施し、現在、J. Geophys. Res.誌への投稿準備中。 ブラックカーボン(BC)の混合状態を陽に解像したCAM5-chem/ATRAS2 (Matsui et al., Nat. Comm., 2018)と気道沈着モデル(Ching and Kajino, Sci. Rep., 2018)を組み合わせて、BCの微物理特性の不確定性が、環境影響(地上濃度と気道沈着量)に及ぼす不確定性を評価した研究を取り纏めてOne Earth誌に発表し た。また続編として、BCの発生量とGDP、環境影響(地上濃度)と気候影響(放射強制力)を国別に比較・整理した研究の第一原稿を完成させた。
|