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2019 年度 実績報告書

スーダンにおけるマダニ媒介原虫病の流行実態の解明と制御対策の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19F19403
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

玄 学南  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (10292096)

研究分担者 MOSSAAD EHAB  帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2019-11-08 – 2022-03-31
キーワードマダニ / 原虫病 / バベシア / タイレリア / アナプラズマ / スーダン / 家畜 / 疫学調査
研究実績の概要

海外で多発している多種多様な動物感染症のなかで、マダニ媒介性動物原虫感染症はその畜産業に与える被害の深刻さから獣医学領域では特に注目されている。しかしながら、海外におけるこれらマダニ媒介性動物原虫感染症の流行に関する国別・地域別の正確な情報はいまだに極めて乏しいのが現状である。そこで本研究では、スーダンおける家畜(牛・羊・山羊・ラクダ・ドンキーなど)のマダニ媒介原虫病の流行実態の解明と予防対策の確立を目指す。当該年度に得られた成果は下記の通りである。1)スーダンの中部地域(Khartoum州)と南部地域(East Darfur州)にそれぞれ疫学調査地域を選定し、畜産農家からマダニ媒介感染症の被害状況について聞き取り調査を行ったところ、何れの地域においてもマダニ媒介感染症の被害が深刻であることが判明した。2)家畜に吸血中のマダニを採集し、種の特定を行った。その結果、中部地域における主な種はHyalomma anatolicumとRhipicephalus evertsiであり、一方南部地域における主な種はHyalomma rufipesとRhipicephalus (Boophilus) annulatusであることが判明した。3)羊とヤギの血液サンプルを採集し、マダニ媒介病原体を調べたところ、アナプラズマ属とタイレリア属が高率に検出された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに進展し、所期の成果が得られたため。

今後の研究の推進方策

今後、マダニ体内における種々の病原体の保有状況を調べる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Prevalence of different trypanosomes in livestock in Blue Nile and West Kordofan States, Sudan2020

    • 著者名/発表者名
      Mossaad et al.
    • 雑誌名

      Acta Trop

      巻: 203 ページ: 105302

    • DOI

      10.1016/j.actatropica.2019.105302

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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