研究課題/領域番号 |
19F19404
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高岡 昌輝 京都大学, 工学研究科, 教授 (80252485)
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研究分担者 |
ZHANG MENGMEI 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2019-10-11 – 2022-03-31
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キーワード | DecaBDE / Thermal treatment / Hexabromobenzene / PCDD/F / PVC / Formation |
研究実績の概要 |
ポリ臭化ジフェニルエーテルの一つとして新規POPsに指定されているデカブロモジフェニルエーテル(DecaBDE)の熱処理試験を行った。再現性も含めて評価した結果、熱処理に必要な最低限の要件である850℃、滞留時間2秒で分解率が99.9999%という結果が得られた。副生成物としては、NonaBDE(BDE-207およびBDE-206)、OctaBDE(BDE-197およびBDE-196)、およびヘキサブロモベンゼン(HBB)は、高温(900、950、1000℃)で発生が抑制できた。しかし、HBBは酸素濃度0%において多量に生成するため、注意が必要であった。発生量を比較するとDecaBDE、NonaBDE、OctaBDEの順であったことから、10臭素化物 → 9臭素化物 → 8臭素化物といった逐次的な脱臭素化反応が生じていると示唆された。 臭素化物の熱処理に関連した研究として、ザンビアにおける野焼き土壌における臭素化物の挙動を調べた。HBBについては、参照土壌よりも野焼き土壌の方が統計的にも高いことがわかった。いくつかのサンプルにおいて比較的濃度が高いDecaBDEが検出されたが、他の4臭素化~9臭素化物の濃度はほとんど検出されなかった。これらの結果はさらなる分析結果の検討余地がある。 さらに、塩化ビニルで被覆された銅線の野焼き等でのダイオキシン類汚染で懸念されることから、塩化ビニルで被覆された銅線の野焼きを模擬した実験によりどのような生成経路によりダイオキシン類が生成されうるかを調べた結果をまとめ、Chemosphereに論文として投稿し、掲載された。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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