宇宙暗黒物質の直接観測を、これまでの実験で得られた感度を50~100倍程度向上されて行う。そのために、 (1)低バックグラウンド光電子増倍管の開発・製作、 (2)キセノンに含まれるクリプトンを除去する蒸留装置の開発・製作、 (3)検出器に使われる部材の放射線測定と低バックグラウンド部材の選択、 (4)ガス及び液体キセノンの循環により、ラドンを除去する仕組みの開発・製作、等を行い、バックグラウンドのレベルがダークマターの信号領域で、100kgの有効質量あたり10日に1事象以下を実現する。 測定器は、建設終了後、数か月の調整期間で、液体キセノンの純度を徐々に上げてゆき定常的なデータ収集に入る。その後、1年の観測で、ダークマターの相互作用の強さで、(2~5)x10^<-45>cm^2まで探索を行う。 科研費終了後も継続して観測を行いさらなる探索を続けることも可能である。
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