研究課題/領域番号 |
19GS0211
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
巽 好幸 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, プログラムディレクター (40171722)
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研究分担者 |
木下 正高 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (50225009)
小平 秀一 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (80250421)
大河内 直彦 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, グループリーダー (00281832)
荒井 章司 金沢大学大学院, 自然科学研究科, 教授 (20107684)
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キーワード | 統合国際深海掘削計画(I0DP) / 地震発生帯 / 海洋島弧 / 大陸地殻形成 / 白亜紀温室期 / 海洋無酸素事変 / 巨大マントルプルーム / モホ面 |
研究概要 |
「統合国際深海掘削計画(IODP)」の根幹である研究面において、我が国が主導する掘削研究を推進し、4つの研究項目に対して以下の成果を得た: 1.NanTroSEIZE: Phase-1掘削航海を行い、掘削時検層による歪分布の解読、CTスキャンを用いた非破壊コア観察などの成果を得た。将来のライザー掘削による長期孔内計測実施に向けた掘削地点の検討に必要なデータを収集した。掘削試料の弾性波速度測定を行う装置の導入・立上げを行った。 2.IBM: 海洋島弧における大陸地殻形成モデルを、IBM地殻マントル構造・マグマ学的モデリングに基づいて提案し、「透明なモホ」「マントルへ転移した地殻物質のデラミネーション」など、これまでにない新しい概念が提案された。IBM弧の発達史に関する国際ワークショップを開催し、その成果を基に、IODP掘削提案の改訂を行った。ジルコンを用いたU-Pb年代測定法を用いて、IBM弧岩石の年代測定を可能とする技術開発を行い、年代測定を開始した。 3.LIP/OAE: OAE試料に対するOs同位体比分析法を確立し、各地のOAE試料に対して適用し、LIP活動との因果関係を提案した。IODP-MI主催のLIP国際ワークショップにおいて、今後の研究計画を主導的に提案した。LIP活動による揮発性元素のインプットを手良化するため、クロマイト中のメルト包有物の微小域分析法を確立した。 4.Mohole: オマーンオフィオライトにおいて、典型的な海洋地殻断面を認識。その断面にそって、弾性波速度測定・化学的解析に使用する岩石試料の採取を行った。
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