1.脳室周囲器官においてTRPV1とTRPV4の発現細胞を同定するため、種々の発現マーカーとの共染色を行った。両者はニューロンに発現していると思われる。 2.脳に傷害が起きた時にN_<ax>の発現がその周囲で上昇することを発見した。これはN_<ax>の未知の役割を示唆している可能性がある。 3.脳室内エンドセリン投与が動物の塩分摂取行動に与える影響を解析した。 4.エンドセリンによるN_<ax>の活性化メカニズムを明らかにするため、N_<ax>の各細胞内領域ごとにErkによってリン酸化を受けるか否か検討した。 5.Na+/K+-ATPaseを光活性化するための発現コンストラクトを調製し、グリア細胞に発現させる実験を行った。 6.N_<ax>がPDZ蛋白に結合する性質を有することを見出した。今後、脳室周囲・器官で実際にN_<ax>が結合しているPDZ蛋白を同定する。 7.ウィルスベクターを用いて光活性化型チャンネル(ChR2)を発現したマウスを作成し、光刺激により電気生理学的に活性を確認した。また、脳内光刺激装置を用いてChR2発現マウスを刺激し、行動解析を行った。
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