本研究では、順調に単位修得しているにもかかわらず突発的な理由で中退に至る突発的中退者及び大学がつまらないなど現実からの逃避傾向が強い消極的中退者に着目して、アンケートやインタビュー調査、分析を踏まえて傾向と効果的アプローチを考察した。 その結果、突発的中退者以外の中退理由では、修学意欲の低下や成績不振が主な要因であるのに対し、突発的中退者は経済的・家庭の事情、進路変更など多岐に亘る。支援内容の必要性に関しても、中退理由同様、多岐に亘ることから、突発的中退者へのアプローチとしては、経済的支援、高校時代の大学理解、友達づくり、相談体制などの多岐に亘る施策を継続的に行うことが効果的であると示唆された。
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