本研究は、高等学校でのグローバル教育プログラム(事前学習、海外体験学習、事後学習)を生徒の受容の在り方や、その後の進路や職業選択への意味付けを「グローバル・シティズンシップ育成の観点から検討した。研究の方法として、事前学習の資料や海外体験学習後の生徒のふりかえりの記述の検討と、卒業生のライフストーリーインタビューを採用し、卒業生がどのようなグローバル・シティズシップを獲得したのか考察した。研究の結果として、卒業生は自らの行動規範や進路選択において、グローバル・シティズンシップをプログラムの目的を超えて多様に意味付けており、その行動変容のタイミングも様々であることが明らかになった。
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