本研究は、資質・能力で一貫した幼児教育と小学校教育の実践から、子どもの育ちの履歴を資質・能力ベースのカリキュラムとして立ち上げたカリキュラムデザインの提案である。特に「見えない教育」と呼ばれる保育の意図や教師の願いが視覚的に読み取れるよう、「写真」を媒体としたカリキュラムデザインに挑戦している。 本研究の成果としてのカリキュラムは一事例に過ぎないが、「写真」という媒体を用いることによって実践者自身の専門性が高まることや、「写真」という媒体の限界が明らかになったことは、今後の保育者の専門性向上に資する研修や保育者養成の在り方について重要な示唆を得るものと考える。
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