研究成果の概要 |
開発型モノづくりにおける安全意識の同調行動の促進を利用した, 工学系学生に対する効果的で新しい安全教育方法の開発を目指し, 安全意識の数値化と効果の検証を行った. 定量的な評価のため, 4因子(組織環境・リスクマネジメント・コミュニケーション・自己意識)から安全意識を数値化したPSCI心理尺度モデル(Singer SJ : 2003, 和訳版2011 : 竹村)を使用した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の労働災害は減少傾向にあるものの, 若年層や未熟練者の被災割合は増加傾向にあり, 学校教育時における効果的な安全衛生教育が求められている. 一方, 教育機関において同調効果による学生の学力向上事例が確認されている. すなわち, 集団内に意図的に成績優秀者を配置することで周囲の学生の成績も上昇させることができる. 申請者らはこの同調効果を安全教育に利用し, 学生の行動変容を試みたところ, 一定の効果が確認できた. 安全衛生教育における同調効果の発生メカニズムを明らかにし, 効果的な教育方法を開発することで将来的な産業事故防止と安全教育の拡充に寄与するものである.
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