学際カリキュラムにおける学習過程の可視化を試みた。その結果、実践型授業・プロジェクトへの取り組みが起点となり、学生の知的好奇心を誘発し、周辺の専門知識や技術の修得、さらには多様な学問分野、人、社会、自己のキャリアにも関連性を見出し、統合的視点を有しながら、理論科目と経験科目を主体的に往還し、学習経験を積み上げているといった、学生の学習過程が明らかとなった。一方で、カリキュラム構造が学際で積み上げタイプの場合、受講を義務付けられた低年時必修の授業科目を中心に、その意味、意義を見出せない実態も明らかとなった。
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