研究成果の概要 |
生活習慣により体内に蓄積するAdvanced Glycation End Products(AGEs : 終末糖化産物)に着目し、これが卵子の発生能に与える影響とその機序を検討した。遊離AGEsの指標、ならびに炎症性サイトカインinterleukin(IL)-6, IL-8濃度は形態不良胚へと発生した卵子の卵胞液中で形態良好胚に発生した卵子に比し、有意に高値であった。またAGEsは顆粒膜細胞において、小胞体ストレス応答因子activating transcription factor(ATF)4の活性化を介して、IL-6, IL-8産生を促進することが明らかとなった。
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