本研究の目的は、薬局薬剤師が健康食品の「管理指導ツール」を用いて患者の健康食品利用に対して薬学的管理を行うことで、積極的かつ効果的な介入が可能となるかを明らかにすることである。薬剤師へのアンケート調査より、患者情報に基づいた健康食品の薬学的管理が十分に行われていない現状が確認された。保険薬局で使用されている初回問診票の健康食品使用状況確認項目を標準化したところ、薬剤師による健康食品利用患者への対応頻度が増加した。一方で、患者から得られる製品情報が曖昧で、指導・介入が困難となっている実態も明らかとなった。
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