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2019 年度 研究成果報告書

高感度心筋トロポニンTの腎機能補正式の考案開発と臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19H00414
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関旭川医科大学

研究代表者

伊藤 敦巳  旭川医科大学, 大学病院, 主任臨床検査技師

研究期間 (年度) 2019
キーワード高感度心筋トロポニンT / 腎機能 / 補正式
研究成果の概要

高感度心筋トロポニンT(hs-cTnT)測定は、急性心筋梗塞の診断補助として有用であるが、明らかな心疾患のない慢性腎臓病患者で高値となる例を多数認め診断に影響する。本年度は、eGFRcys(腎機能を意味する)が低下することでhs-cTnTの増加傾向を認めることを確認した。また、腎臓の尿細管と呼ばれる組織の障害マーカーと尿を遠心して得られる尿沈渣成分、他の検査データおよび疾患との関連性を精査したデータから、腎機能を調べる際の一般的指標である血清クレアチニンの経年変化率よりも血清シスタチンCの経年変化率の方が急性冠症候群発症とより強い関連を認めた。本研究成果を日本臨床化学会学術集会にて報告した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者は腎機能悪化によりhs-cTnTが偽高値となりえることを確認した。従って、hs-cTnT値の腎機能補正式を考案することは、胸痛を訴えて救急外来を受診する急性心筋梗塞患者の診断特異性を高めることに大きく貢献する。また、本研究で得られた成果より、腎機能を経過観察する際は、一般的な腎機能指標である血清クレアチニンよりも血清シスタチンCを観察する方が将来の急性心筋梗塞のイベント発生を予測する観点からは、より有用性が高いことが示唆された。

自由記述の分野

臨床検査医学(心腎連関)

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公開日: 2021-01-27  

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