精神疾患の病因病態において炎症など免疫系の関与が指摘されているが、免疫と脳機能の関わりは不明な点が多い。本研究では免疫不全マウスに着目し、網羅的行動テストバッテリーにより免疫不全自体がマウスの脳機能にどのような影響を与えているか明らかにしようとした。C57BL/6 nu/nuとC57BL/6 wt/wtを比較するために胚操作による実験群の作出を試みたが生まれたnu/nu個体の多くが死亡し、十分なサンプル個体を得ることができなかった。飼育管理の見直しなどの措置を講じたが改善はみられず、今後は自然繁殖による実験群の作製と他の免疫不全マウスでの実験群作製を検討する。
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