本研究では膝周囲骨切り術(Around knee osteotomy : AKO)術後患者における歩行時の荷重緩衝能力の指標(負のピーク膝関節パワー(W/kg)並びに膝屈曲角度変化量(rad))に影響する膝の筋機能について調査した。結果、荷重応答期の膝屈曲角度変化量と角速度60°/secおよび角速度180°/secの膝伸展(Rate of torque development : RTD)に有意な正の相関を認めた。これらの結果はAKO後の大腿四頭筋の短時間の力産生率が、荷重緩衝能力の維持改善にとって重要であることを示唆している。
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