天文学との連携にもとづく考古学・古代史学研究法の構築

2019 年度 審査結果の所見

• 研究課題/領域番号: 19H00544
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 北條 芳隆 東海大学, 文学部, 教授 (10243693)
• 研究分担者: 後藤 明 南山大学, 人文学部, 教授 (40205589) ; 関口 和寛 国立天文台, 研究力強化戦略室, 教授 (20280563) ; 高田 裕行 国立天文台, 天文情報センター, 専門研究職員 (50465928) ; 田中 禎昭 専修大学, 文学部, 教授 (60751659) ; 瀬川 拓郎 札幌大学, 地域共創学群, 教授 (30829099) ; 石村 智 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 無形文化遺産部, 室長 (60435906) ; 辻田 淳一郎 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (50372751) ; 吉田 二美 産業医科大学, 医学部, 特任助教 (20399306) ; 細井 浩志 活水女子大学, 国際文化学部, 教授 (30263990)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2023-03-31

審査結果の所見の概要

本研究課題は考古・歴史・天文各分野の学者が共同して、日本の縄文～古墳時代の各地の埋葬・祭祀遺跡を対象に、GPS技術を利用してその立地や方位を測定することで得られるスカイスケープ（天文景観）と、従来の文献学的な知見を統合することで、日本神話の新たな解釈の提示や、アジアを初めとする諸外国との比較を行おうとするものである。
海外では遺跡と天文の関係について、しばしば重要で興味深い指摘がなされてきたが、近年格段と進歩しているGPS測定技術を応用して、日本でもそれを明らかにしようとする本課題にも、十分な成果が得られるものと考える。この成果が、古代日本人や人類全体の時空間認識や自然観・宇宙観を読み解く新たな手掛かりになることが期待される。