研究課題/領域番号 |
19H00555
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
赤嶺 淳 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (90336701)
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研究分担者 |
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 教授 (20324676)
福永 真弓 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (70509207)
大元 鈴子 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70715036)
高橋 五月 法政大学, 人間環境学部, 教授 (50791084)
濱田 武士 北海学園大学, 経済学部, 教授 (80345404)
濱田 信吾 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 准教授 (00734518)
久保 明教 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00723868)
井頭 昌彦 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (70533321)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 油脂間競争 / 不確実性 / 偶発性 / サプライチェーン / 資本主義 / 認証制度 / 食の安全保障 / 食の主権 |
研究成果の概要 |
経済活動が爆発的に拡大した1950年代以降の現代社会は大加速時代(Great Acceleration)あるいは人新世(Anthropocene)と称される。現代を象徴する大量生産・大量消費の生活様式が、気候変動や海洋環境はもとより、紛争/戦争などの種々の不確実性を高めてきたとの認識にたつ本研究は、そうした不確実性に対して、いかに関係者(stakeholders)が対応/適応しようとしているか、その動態を記述するとともに、適応力(レジリエンス)の高い水産業へ転換していくための社会的課題をあきらかにした。
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自由記述の分野 |
フードスタディーズ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2019年度からはじまった本研究プロジェクトは、初年度末よりCovid-19の感染拡大という、まさに不確定で偶発的な事態に直面することとなった。2022年2月にロシアのウクライナ侵攻、2023年10月にハマスとイスラエル政府間による戦争が生じるなど、冷戦終結後に構築されたサプライチェーンが崩壊する時期に期せずして本研究を推進することとなった。油脂ひとつをみても、油脂間相互の影響は小さくなく、こうした事態は、第1次世界大戦から第2次世界大戦のあいだの大戦間期に創発したことが、あきらかとなった。こうしたことから、本研究では、「油脂間競争」なる概念を提出し、今後の研究課題のひとつとした。
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