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2020 年度 実績報告書

脱刑事罰処理を支える「治療法学」の確立に向けた学融的総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H00572
研究機関成城大学

研究代表者

指宿 信  成城大学, 法学部, 教授 (70211753)

研究分担者 安田 裕子  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20437180)
青木 孝之  一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40381199) [辞退]
廣井 亮一  立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60324985)
丸山 泰弘  立正大学, 法学部, 准教授 (60586189)
後藤 弘子  千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (70234995)
中村 正  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90217860)
城下 裕二  北海道大学, 法学研究科, 教授 (90226332)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード治療的司法 / 問題解決型裁判所 / 嗜癖嗜虐 / 依存症 / 更生 / 回復
研究実績の概要

研究計画では2年目となるため、国内外での調査、資料収集を展開する予定であったが、新型コロナウイルス蔓延のため、対面での調査、学会等の参加などが一切実施できなかった。
そのため、研究ミーティング、研究会、インタビュー調査等、オンラインで実施できるものを実施した。研究会としては、対面での実施はできず、オンラインで合計7回開催した。第1回は、米国のドラッグコートの現状についてカリフォルニア州オークランドで観察された立正大学の丸山泰弘教授から、第2回は島根あさひ刑務所のドキュメンタリを制作された映画監督の坂上香織氏から、第3回は島根あさひ刑務所における回復共同体のプログラムについて指導を担当されている大阪大学の藤岡淳子教授から、第4回は刑事施設医療についてフランスとの比較について龍谷大学教授の赤池一将教授から、第5回は矯正施設での精神科医療の現状・課題について刑務所医師を経験された長谷川直美医師から、第6回は摂食障害と窃盗症をテーマに、被告人だった当事者と弁護人を務めた西谷裕子弁護士を迎えて、第7回は刑罰論から見た治療的司法をテーマに立命館大学の松宮孝明教授を迎えて、それぞれ実施した。
研究成果の公表として、代表者においては、成城大学治療的司法研究センター刊行の「治療的司法ジャーナル」誌上で治療法学の構築に理論的につながる論稿の公表をおこない、研究分担者も、それぞれの所属学会、所属機関等の雑誌媒体で研究成果を部分的に公表することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

刑事司法関係機関に対するヒアリング調査、矯正保護施設における参観、海外調査(インタビュー、資料収集)、国内外の学会での報告など、データの収集から分析、発表に至るまで、あらゆる段階でコロナウイルス蔓延の影響で実現することが困難になったため。

今後の研究の推進方策

オンラインで実施できるもの(研究会、研究ミーティング、打ち合わせ等)に限って、zoom等を活用して実施し、国内外でのヒアリング、参観、インタビュー、資料収集等は次年度以降に延期・繰り延べる。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (11件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] <コラム>therapeutic 概念に関するメモ2021

    • 著者名/発表者名
      指宿信
    • 雑誌名

      治療的司法ジャーナル

      巻: 4 ページ: 30-31

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会病理学における地域・都市研究の広がりと深まり2021

    • 著者名/発表者名
      中村正
    • 雑誌名

      現代の社会病理

      巻: 36 ページ: 1-3

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 指定討論 治療的司法からみた「刑の一部執行猶予制度」2020

    • 著者名/発表者名
      指宿信
    • 雑誌名

      刑法雑誌

      巻: 59-3 ページ: 452-457

  • [雑誌論文] 「いばらきコホート調査」における調査設計と概要2020

    • 著者名/発表者名
      安田裕子
    • 雑誌名

      日本保健福祉学会誌

      巻: 26 ページ: 5-16

    • DOI

      10.20681/hwelfare.26.2_5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 複線径路等至性アプローチ―基礎編―2020

    • 著者名/発表者名
      安田裕子
    • 雑誌名

      日本心理学会大会発表論文集

      巻: 84 ページ: -

  • [雑誌論文] 取調べ録音録画記録媒体の実質証拠利用・補論2020

    • 著者名/発表者名
      青木孝之
    • 雑誌名

      一橋法学

      巻: 19 ページ: 1-26

  • [雑誌論文] ストーカー対応の現状と課題2020

    • 著者名/発表者名
      廣井亮一
    • 雑誌名

      法と心理

      巻: 18 ページ: 34-40

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 韓国に学ぶ刑務所受刑者と子どもの支援 : 「子どもにやさしい家族面会室」を訪ねて2020

    • 著者名/発表者名
      後藤弘子
    • 雑誌名

      刑政

      巻: 131-4 ページ: 68-72

  • [雑誌論文] 子どもの育ちと親の刑務所収容 : 子どもの権利から考える2020

    • 著者名/発表者名
      後藤弘子
    • 雑誌名

      助産雑誌

      巻: 74-6 ページ: 437-440

    • DOI

      10.11477/mf.1665201550

  • [雑誌論文] 日本学術会議の提言の意義 : 提言 「同意の有無」を中核に置く刑法改正に向けて : 性暴力に対する国際人権基準の反映をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      後藤弘子
    • 雑誌名

      ジェンダー法研究

      巻: 7 ページ: 189-199

  • [雑誌論文] 男たちの「暴力神話」と脱暴力臨床論 : 家庭内暴力の加害者心理の理解をもとにして2020

    • 著者名/発表者名
      中村正
    • 雑誌名

      子どもの虐待とネグレクト

      巻: 22-1 ページ: 50-56

  • [図書] 法と心理学への招待2020

    • 著者名/発表者名
      指宿信、廣井亮一
    • 総ページ数
      274
    • 出版者
      有斐閣
    • ISBN
      978-4-641-17450-4
  • [備考] 治療的司法研究センター

    • URL

      https://www.seijo.ac.jp/research/rctj/index.html

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公開日: 2023-12-25  

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