研究課題
基盤研究(A)
企業が不確実性や政策介入に対して、雇用量、労働時間、賃金等の側面でどのような調整を行っているかを、為替レートの変動、企業の業績予測、女性活用推進法等の政策介入の3つの観点から計量的に分析し、労働者の技能特性、労働市場の摩擦に関する構造、労働市場における情報の非対称性の程度等の影響と企業の労働調整行動の実態を明らかにする。3つの研究課題に対して具体的な方法が提示されている。複数の官庁ミクロデータを接合したデータベースを新たに構築し、様々な変数を同時に推定することで、従来、検証が困難であった理論仮説を検証しようとする計画は独創的であると共に、研究代表者・分担者の研究実績に照らして実行可能性が高いと評価する。労働経済学領域への学術的新規性および雇用政策等への含意が期待される。