研究課題
基盤研究(A)
国際経済学がもっぱらグロ-バル化による貿易・直接投資の利益の分析を進めてきたのに対して、反グロ-バル化の台頭する現状に注目して、グロ-バル化により経済は損失を被りうるかという問題を設定する点に特色がある。グローバル化に伴う経済活動の調整は、企業・産業・地域によってどのように異なるのか、企業・産業・地域が異質な下で、グローバル化は経済厚生にどのような影響をもたらすのかを解明することが課題である。現実に焦眉の問題となっている事態の解明を課題とし、研究動向の中でも重要な位置づけが与えられる研究である。2つの核心的な問いに対して、実証的には、グロ-バル化に伴う産業内、産業間、空間的な調整の分析に絞り込み、有意味なサブテーマを設定しており、これらの分析を通じて、全く新しい知見が得られた際には、学術、社会への波及効果は極めて大きいと予想される。