研究課題
周波数および時間の両次元で断続を行った「市松音声」について,4 および 8 帯域の条件では,区間長 160 ms のときに了解度が最低となること,4 帯域条件の了解度は対照条件である断続音声条件の了解度を常に下回ること,8 帯域条件の了解度は 4 帯域条件よりも飛躍的に向上し,断続音声の了解度を常に上回ること,因子分析の結果に基づいた帯域分割の方法が,音声知覚に必要な手がかりを明確に分割するためにもっとも強力であることなどがわかった。この実験結果をもとに,当該分野の国際査読誌としてもっとも権威ある The Journal of the Acoustical Society of America (JASA) に論文を投稿し,査読を経て掲載された。 また,断続モザイク音声について,モザイク音声の時間分解精度を保持したまま断続を行うことにより,断続区間長 320 ミリ秒まで了解度が保持されること,モザイク区間を伸長することにより,了解度が向上する場合と逆に低下する場合があることを突き止め,この結果を確率加算モデルで説明可能であるとする論文を JASA に投稿し,査読を経て掲載された。断続音声および市松音声について,1 話者の場合と 2 話者の断続音声または市松音声を組み合わせてどちらか一方の話者のみに実験参加者の注意を向けるよう教示し,聴きとらせると,刺激の種類にかかわらず 1 話者の条件と比べて比率で 15% 程度の了解度低下が生じること,断続音声と市松音声の間の了解度曲線の違いは 2 話者でも保たれることを見いだし,論文を国際査読誌に投稿した。現在,査読中である。さらに,市松音声の無音区画を雑音で置換し(市松音声と逆位相の市松雑音で無音区画を充填),雑音のレベルを操作して了解度への影響を調べた実験結果について,刺激の変調指数スペクトルを調べ,現在,投稿準備中である。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (31件) (うち国際共著 7件、 査読あり 27件、 オープンアクセス 25件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 18件、 招待講演 3件) 図書 (2件) 備考 (4件)
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