シンボリック冪とシチジー理論は可換環論や代数幾何において基本的な対象である。本研究ではシンボリック冪の各種不変量の漸近挙動および剰余環のBettiテーブルに関する理論構築を目的としており、さらに日比環等を対象とした研究を通じて従来の枠組みを超えた新しい組合せ論との連携を生み出そうとするものである。 研究分担者が進めてきたCM錐の研究とBettiテーブルに関する近年の発展を基に着想に至っており、CM錐の形状やBetti数への制限が明確になることで種々の状況を従来より制御しやすくなることが期待されるため学術的意義は高く、関連する国内外の研究における位置づけも明確である。研究代表者・分担者の研究能力も高く、代数幾何・可換環論・組合せ論と分野横断的な成果と波及効果が期待できる。
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