研究課題
基盤研究(A)
渦運動の視点から、流体方程式の特異性と乱流の統計性の問題を研究する。具体的には、次の5つに取り組む。(1)流体方程式の特異性を捉えるための方法論、(2)乱流中の渦フィラメントの安定化問題、(3)渦リコネクションにおける特異点の正則化問題、(4)渦フィラメントの特異性と乱流の統計性の問題、(5)渦フィラメントの相互作用についてのリモートセンシング。理論・モデル解析と大規模数値解析を融合させることで、従来の特異点探索における方法論的困難を克服し、乱流の解明と制御に筋道をつけることが期待される。流体方程式の特異性の問題は、破壊現象や相転移、宇宙論におけるcosmic strings等、様々な非線形非平衡系に共通する重要な問題である。特異性やスケーリング理論の理解へ、大きな貢献が期待される。