本研究では、従来の電子線トモグラフィーとは異なる3次元イメージング法を開拓し、ナノスケールの磁気構造を個別に3次元で可視化しようとしている。そのことにより、3次元のスキルミオンストリング中に生じる磁気単極子構造などの様々なトポロジカルスピン構造を実空間観察し、さらにそれらのダイナミクスを解明することを目指している。 研究テーマは独自性が高く、重要な研究課題である。磁性体中における磁場誘起のトポロジカルスピン構造は、その構造安定性、構造変化など未解明の部分が多く、それらが解明されれば創発的電磁現象の基礎物理構築への貢献、さらに低消費電力の磁気記憶デバイスなどの応用研究への波及効果が期待される。
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