研究課題
(I-1)プラズマミラーを用いたプレパルス制御では、プラズマミラーを用いてプレパルスを2桁低減させた大型レーザー実験を実施した。(I-2)クラスターサイズ分布のコントロールでは、前年度にクラスター密度の増大を確認したノズル開口角度5°のノズルを用いた大型レーザー実験を実施し、レーザーのクラスターへのヒット率が約5-10倍に増大したことを確認した。(II-1)高感度磁場計測装置開発では、偏光カメラを用いた計測装置を新たに製作して大型レーザー実験に導入した。その結果、クラスターから発生した第二高調波の偏光面がプラズマ中に発生した磁場によって回転している様子を捉えることに世界で初めて成功した。(II-2)大型レーザー実験にイオン-電子同時計測装置を導入したが、電子のシグナルが弱く、改良の必要があることが判明した。(II-3)大型レーザー実験に開発したリアルタイム型検出器を導入し、数十MeV陽子線に由来するシグナルの初観測に成功した。また、これをベースにしたマルチピクセル型検出器の開発に着手した。(II-4)無衝突衝撃波観測手法開発では、トムソン散乱イメージング分光装置を大型レーザー実験に導入し、プラズマミラー導入の効果を画像として視覚的に捉えることに世界で初めて成功した。(II-5)X線分光によるプラズマ診断の手法を大型レーザー実験に導入し、プラズマミラーの効果を捉えることに世界で初めて成功した。(III)プラズマミラーを用いた大型レーザー実験を実施し、プラズマミラー導入の効果を世界で初めて捉えることに成功するとともに、数十MeV級陽子線エネルギー発生を確認した。(IV)大型計算機シミュレーションでは、これまで見出されていなかった新たな加速メカニズムによって、MeV級準単色陽子線が発生していることを示唆する結果を得るとともに、実験と理論との不一致を生じさせる主要因を突き止めた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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